金額や実績など、プレゼン資料で数字を上手に見せるコツ10個まとめ

数字には見せ方があります。価格や実績、顧客数など、プレゼン資料では様々な種類の数字を扱います。数字は信頼性の高い根拠として頻繁に利用されるものですが、見せ方によって印象に差が出ることも事実です。数字を上手に見せるコツを紹介します。
目次
- 1.記号を使う
- 2.カンマで区切る
- 3.読み手に合わせた単位を使う
- 4.単位を合わせる
- 5.余白をとる
- 6.右揃えにする
- 7.ヘッダの色を変える
- 8.奇数/偶数行の色を変える
- 9.ピックアップする
- 10.ジャンプ率を効かせる
1. 記号を使う
既に社会的に認知された記号があるなら、積極的に使いましょう。例えば、日本円を表すなら「¥」、ドルなら「$」です。ほんのわずかな差かもしれませんが、人は文字より記号をすばやく認識します。タッチの差が勝敗をわけることも無いとは言い切れません。

2.カンマで区切る
数字を見やすく・分かりやすくする便利な記号があります。三桁ごとに入れる「,(カンマ)」です。桁数の大きな数字を扱う際には特に、そうでない場合でも丁寧に入れこんでおいて損はありません。

3.読み手に合わせた単位を使う
社内の営業同士の会議体なら「M(million:百万)」、お客さま向け資料なら「万」など。 その数値を使う場にふさわしく、もっとも受け入れられやすい単位を使いましょう。

4.単位を合わせる
ところどころで単位を変えるのはやめましょう。人は先読みをする生き物です。単位の違いは頭の中での変換が必要になり、理解に時間がかかります。先入観で誤読される可能性すら高まります。

5.余白をとる
ギチギチは見にくいのです。

6.右揃えにする
桁がそろっているとすっきりします。視認性(ぱっと見て、すぐ理解できる)も格段に向上します。

7.ヘッダの色を変える
ヘッダはその他の行とは性質の異なる行です。例えば背景色を変えて違いをアピールすると良いでしょう。

8.奇数/偶数行の色を変える
今どの行をみているのか迷わなくなります。巨大な表になればその効果はてきめんです。

9.ピックアップする
特にアピールしたい数字があるなら、それは別枠にして主張すべきです。得てして売れ筋のラインナップは決まっています。それにお勧めをされる側も、それほど悪い気がしないものです。注目すべき数字にしっかりナビゲーションしてあげましょう。

10.ジャンプ率を効かせる
ジャンプ率とは大小差のことをいいます。重要な文字をそうでないものに対して太く・大きく記載し、強調する手法です。例えば東京スカイツリーの高さをアピールしたいなら、重要な単語はおのずと決まってきます。「東京スカイツリー」、「634m」、「世界一」です。差をつけて大切な情報をしっかり目立たせましょう。

“最後に
以上、私が普段プレゼン資料に数字を書くときに注意していることでした。ささやかかもしれませんが、こうした積み重ねがどれだけ読み手を丁寧に扱うか、ひいてはどれだけ真剣に資料を読んでもらえるかということに通じると思っています。