パワーポイントの
品質と生産性を向上させる
デザイン・テンプレート
― 2024年版 ―
パワーポイント用デザイン・テンプレートの2024年版を公開しました。今回の変更点としては、ワイド画面(16:9)のスライドがより使いやすくなるようルールを拡張し、併せて新しいデザインパーツの収録、そのほか細かなフォントサイズや余白の調性といった微調整を行っています。とはいえ、前回(2022年3月版)と比べてテンプレートのつくりに大きな変更はないため、今までと同じ感覚で利用いただけると思います。まずはダウンロードしてお試しください!
当サイトの「デザイン・テンプレート」とは
当サイトのテンプレートを初めて利用する方向けに。プレゼンデザインでは、パワーポイント用のデザイン・テンプレートを2012年のサイト開設後間もない頃から無償公開し続けています。
一般的なデザイン・テンプレートとは少し毛色が異なり、デザイン済みスライドの提供に加えて、スライドサイズや色の選び方、フォント、余白の取り方など、プレゼン資料の基本的な要素にデザインルールを定義、それらの表記方法を解説しているのが特徴です。あらかじめ整理されたルールに沿うことで、デザイン初心者でもまとまりのあるビジュアルを素早く作成しやすくなります。
また、提案書や企画書・各種報告資料などビジネスパーソンが日頃取り組むプレゼン資料に適した簡潔なデザインに振り切っていることもポイント。そのため人目を特別惹きつけるような華やかさはありませんが、一方プレゼンの要である情報整理・ロジック構築に一層集中できます。
ともかく、まずは実際に見ていただくのがオススメです。以下のリンクより誰でも無料でダウンロード可能です。ぜひ試してみてください!
主な変更点
― 2022年3月版との違い ―
続いては当サイトのテンプレートを使い慣れている方向けに、前回(2022年3月版)との比較の視点で、2024年版テンプレートの主な変更点を4つ紹介します。
ワイド画面のテンプレートに「内側のガイド」が追加されました
ワイド画面(16:9)のテンプレートの左右の外周のガイドについて「内側のガイド」が追加されました。ワイド画面のスライドは記載する情報に対して紙面が横に広くなり過ぎる場合があります。そんなときは内側のガイドを目安にすることで、要素をバランスよく配置しやすくなります。
「ガイド」の詳しい利用方法については、デザイン・テンプレート[デザイン・ルール編|ワイド画面版]を参照してください。「a.デザインルール」の「4.ガイド」および「5.ヘッダー・フッター」に解説があります。
ワイド画面のテンプレートの表紙のタイトルが、「左右センター揃え」から「左揃えと右揃えの組み合わせ」に変わりました
これまでワイド画面(16:9)のテンプレートの表紙のタイトルは「左右センター揃え」を採用していましたが、今回から左揃えと右揃えを組み合わせたものに変わりました。これは前述の「内側のガイド」を取り入れたことにより、左右センター揃えとしなくても、紙面のバランスが整いやすくなったためです。A4版(元々表紙のタイトルを左揃えと右揃えの組み合わせとしていた)とワイド画面版で表紙のビジュアルが揃い、全体としての一体感が向上しています。
補足情報スライド/中扉スライドのデザインが変わりました
補足情報スライドは、枠線が角丸ありのブルーから角丸なしのライトグレーに変わり、中扉スライドは背景色が薄いブルーからライトグレーに変わりました(併せてタイトルを囲む枠線も削除)。より主張の少ない、スッキリとしたデザインとなっています。
デザインパーツ集に新しい要素/変更が加わりました
デザインパーツ集に「直線的な形状の括弧」および「省略波線」が加わりました。簡潔・スマートなビジュアルを作成する上で役に立つと思います。またアイコンについては、これまでのバリエーションをベースに、大きさや見た目のバランスをより使いやすく調整しています。
その他の変更点
- スライドサイズ「ワイド画面(16:9)」の「表示する環境」を『大型のディスプレイ』から『ディスプレイ』に変更(ワイド画面版|はじめに)。
- デザインパーツ集に「ラインを使ったキャプション」のバリエーションを追加(デザインパーツ集|5.キャプション(小))
- デザインパーツ集に「点線」のバリエーションを追加(デザインパーツ集|7.線・矢印A)
- デザインパーツ集の「吹き出し」の「タイトル」を『記号(LEFT THREE EIGHTH BLOCK)を使用したものに変更。併せて行間・段落後設定を調整(デザインパーツ集|8.吹き出し)
ダウンロード
テンプレートは、当サイトのテンプレート配布ページからダウンロードできます。以下のリンクよりお進みください。
既知の問題
- テーマカラー変更にあたり、当サイト配布のテーマファイル(presentation-design-theme-green-a4-2024.thmxなど)を適用すると、スライドマスター上の図形が2重に重なって配置されます。直近は、スライドマスターから不要な図形を削除してご利用ください。
最後に
近年ペーパーレス化やリモート会議の浸透により、ビジネスシーンでは「スライドサイズ:ワイド画面(16:9)」の有効な機会が増えていると思います。前者はプレゼン資料の印刷機会(A4サイズの使用)の減少を招き、後者はPCのディスプレイ(16:9の画面比率が主流)を使ったやりとりの増加を後押しするためです。今回のテンプレートではワイド画面がより使いやすくなるよう更新しています。これからワイド画面の資料作りに手をつけるという方の参考になれば幸いです!