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しばらく更新が滞っていた当サイトですが、まさかの執筆活動に勤しんでいました。本のタイトルは、プレゼン資料のための正しいデザイン、当サイトの過去記事を再編したプレゼンデザイン指南書です。ついに見本も手元に届き、あとは発売を待つばかり…。そこで今回は当サイトをご覧いただいている皆さまに、本の見どころなど紹介しつつ、がっつり宣伝したいと思います!

誤植の訂正があります。
詳しくは本記事の末尾「誤植の訂正とお詫び」をご覧ください。

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当サイトがそのまま本になった感じです

著書の内容ですが、ひとことで言うと「PowerPoint Designの書籍版」です。当サイトの過去記事のなかからプレゼンデザインに必須の要素をピックアップ&編集しています。なので、すでに当サイトを精読されているという(奇特な)方にとっては、やや物足りない可能性がありますのでご注意ください。基本は当サイトを見はじめて間もない方や、これまでのおさらいもしつつ紙の本として手元に置きたいという方、もしくは「バラバラの記事なんか見てらんねーぜ、いいから纏まったヤツ出しな!」という方、お待たせいたしました、全国の書店およびネットにて絶賛発売中ですのでぜひご利用いただけましたら幸いです!

電子版は、タブレットなど大きいディスプレイの端末でご覧ください。
本書の電子版は『固定レイアウト』で作成されており、文字列のハイライトや検索、辞書の参照といった機能が使用できません。ご購入前には必ずお使いの端末にて『無料サンプル』をお試しください。

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はじめに

それではまず、本書の「はじめに」の内容をそのまま紹介します。ちなみに、本の購入を検討中なら、まずこの「はじめに」を読んでみてピンとくるかどうかが、ひとつの目安になるかもしれません。

「プレゼンテーションが伝わらない」と悩むビジネスパーソンは少なくありません。

相手に思いを伝えることそのものが決して簡単なことではありませんが、知識や経験、利害関係といったバックグラウンドの異なる人の間でやりとりされるプレゼンテーションは、世の意思伝達の中でもかなり高度な部類に入るといってよいでしょう。加えて、競合製品ひしめく成熟した市場経済の中で、さらにはインターネットの普及により流通する情報量が激増、グローバル化が進む現代においては、従来のプレゼンテーション手法では、もはや対応が困難になってきている状況があります。

 しかし、近年、プレゼンテーションツールの多様化、高機能化が進む一方で、それを操るための技術は、あまり進歩していないというのが実情ではないでしょうか?これだけ情報が氾濫し、より踏み込んだ発想が求められているにもかかわらず、プレゼン制作のあり方が変わらなくては、プレゼンテーションが伝わらなくなるのはある意味必然の結果といえます。

そこで本書がお勧めしたいのが『デザイン』です。「大切なのは中身」「良いぶんにはこしたことないけど…」「そこ、がんばるところ?」といったように、とかく軽視されがちなプレゼンテーションのデザインですが、実は正しいデザインに力を集中すれば、コンテンツを相手にわかりやすく伝えることができるのです。そのうえ、情報を丁寧に整理、分析したり、そこから価値ある軸を見つけ出すなど、様々なメリットをもたらしてくれます。

本書はデザインが持つ様々な機能を整理し、プレゼン資料作成に役立つものを抽出した「プレゼンテーションデザイン指南書」です。「PowerPointやKeynoteなど、プレゼンツールは普通に使えるけれど、デザインのことはよくわからない」「もう一歩相手の琴線に触れるプレゼン資料を作りたい」という人に最適化してまとめています。また、主にはビジネスパーソンに向けた内容になっていますが、学生・教員の方にも色々な気づきを得てもらえるのではないかと自負している次第です。

デザインは、デザイナーだけの特別な技術ではありません。デザインをうまくビジネスや研究の現場に取り入れることで、プレゼンテーションはもちろん、会議の進行やレポート制作、ちょっとしたメールの書き方まで、今までとは少し違う視点からコンテンツをブラッシュアップすることができるでしょう。本書がノンデザイナーの方がデザインに一歩を踏み出すきっかけとして役立つことができれば幸いです。

プレゼン資料はデザインの力で変わります。

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内容のご紹介

本書は、イントロダクションにはじまり、第1〜8の章立てにて構成されています。目次としては次のとおり……なんというか、プレゼン資料のデザインをやっと体系的にまとめることができたように思います。というのも、当サイトがブログ形式なのは、筆者としても全体が見えていなかったわけで…。まあ、思いついたところから書き出せるのが、ネットのいいところですよね!

  1. 0|プレゼン資料のデザインとは|イントロダクション
  2. 1|伝わるプレゼン資料作りのために|事前準備
  3. 2|文章を読みやすくする方法|基本の文字組み
  4. 3|コンテンツを際立たせる色づかい|カラー
  5. 4|レイアウトが出来映えを左右する|レイアウト
  6. 5|これだけは押さえたい図解の基本|図解
  7. 6|仕上がりに差がつくグラフのTips|グラフ
  8. 7|画像を効果的に見せる方法|画像
  9. 8|直感的に伝わるスライドの作り方|ビフォー/アフター

それではひとつひとつ、概要を紹介していきたいと思います。

プレゼン資料のデザインとは|イントロダクション

ここではまずプレゼン資料のデザインを解説するにあたっての「前提条件」に触れています。というのも、デザインは”多義的な言葉”であり、皆さんと私がデザインから想起するイメージが一致する保証はどこにもないからです。また「プレゼン資料」自体も、A4サイズの紙から巨大な会場のスクリーンまでとバリエーション豊富な媒体で利用される、ある意味”やっかいな文書”であり、これらの利用シーンについても一定の認識合わせをしておく必要があるでしょう。プレゼン資料のデザインといえば、人によっては必要/不要と言われたり、同じフォントサイズでも大きい/小さいと意見が別れることがしばしばありますが、これらは前提条件の違いによって引き起こされているケースが少なくありません。

第1章 伝わるプレゼン資料作りのために|事前準備

続いては、プレゼンツールを操作しはじめる前に押さえておきたいTips集です。当サイトではお馴染みのコンテンツですが、本書では以下の5点をピックアップしています。

  • スライドサイズ
  • ヘッダ・フッタ
  • ガイド
  • 位置合わせ
  • テンプレート

モノによっては後からの変更がとてもやっかいなもの(スライドサイズ)や、知っていると知らないとでは作業効率に大幅な差がついてくるもの(位置合わせ、テンプレート)があるため、ぜひ押さえておくことをおすすめしますよ。

第2章 文章を読みやすくする方法|基本の文字組み

さて、いよいよここからがプレゼンデザインの実践編です。実践編の第一におく要素といえばやはり「文章」をおいて他にないでしょう。ビジネス用途のプレゼン資料といえば、文字が中心になってしまうのはどうにも避けようがないため(図版を入れたくても、毎回都合よく手に入るわけではないですしね)、ならば、まずは文字の書き方を極めてしまうのが、プレゼン資料のデザインを向上する近道というわけです。

 こちらの章では下記7つのポイントを紹介しています。

  • 書体(フォント)
  • 行間
  • 行長
  • 箇条書き
  • 文字揃え
  • 見出し
  • ジャンプ率

ちなみに本書では、余白の取り方などプレゼンツールの操作方法(段落後、段落前、行間など)について細かくフォローしています。ウェブではいまいち操作方法がわからなかったという方は、ぜひこちらを参考にトライしてみてください!

箇条書きにおける「段落後」「段落前」「行間」の設定例

第3章 コンテンツを際立たせる色使い|カラー

続いてのトピックは「色」です。プレゼン資料を構成する要素には、先ほどの「文字」のほかに「図」や「グラフ」「画像」など様々なものがありますが、なかでも人の目のつきやすいのが「色」。そこで第3章ではプレゼン資料における色づかいのコツを紹介しています。

 なかでも「テーマカラー」については、当サイトの過去記事をいくつか取りまとめた内容となっており、ひとつの見どころと言ってもいいかもしれません!加えて実際のカラーコード(RGBそれぞれの0 〜255までの数値)も併記しているで、迷ったらまずはまるっとコピーしてみるのはいかがでしょう?

 最後にもう一点、この章では、よくあるモノクロ印刷時のトラブル回避方法にも触れています。プレゼン資料は社内で回覧される場合ほぼ間違いなくモノクロ印刷されるため、こちらも併せてチェックしておきましょう。

第4章 レイアウトが出来映えを左右する|レイアウト

「レイアウト」というとあまり聞き覚えのない方もいらっしゃるかもしれません。レイアウトとは、デザインや建築、書籍などで利用される専門用語で、「何をどこにどのように配置するか」といったことを扱います。例えば雑誌なら、見出しや本文、写真などが紙面にキレイに収められていると思いますが、これは、それぞれの要素が一定のレイアウトのルールに沿って並べられているからです。そこで本章ではこのレイアウトのルールのなかでもプレゼン資料に流用しやすいものをピックアップしています。それは次のようなもの。

  • 整列
  • 余白
  • 分割
  • 反復
整列(整える)|整列で、スライドの信用と伝わりやすさを向上する

ちなみにこのレイアウトの章、当ウェブサイトでもすでに紹介済みのコンテンツなのですが、いろいろと反省点が多く、書籍化にあたり大幅に改修を行っています。過去にウェブサイトを見てイマイチと感じていた人は、ぜひこの第4章を今一度チェックしてみてください。

第5章 これだけは押さえたい 図解の基本|図解

さて、この「図解」の章は、ウェブサイトにはない書籍オリジナルのコンテンツです。「プレゼン資料=図解」といっても過言ではなく、ずっとまとめようとしてのびのびになっていたものですが、この度の書籍執筆をきっかけに、やっとコンテンツ化することができました。

 内容としては、図解に使用する要素の選び方から(基本的には「シカク」や「マル」「サンカク」でOK)、要素の配置例(一直線に並べる、ツリー、円、線表、表)、最後に図解をキレイに見せるTips(メイリオの上下中央配置のコツ、ドロップシャドウは印刷されない場合がある)を紹介しています。

 プレゼン資料といえば、文字だけでは伝わりにくい情報をビジュアルで見せるためのツールですが、とはいえやみくもに図解すればいいというわけではなく、やはり一定の基礎が必要です。当コンテンツがそうした図解制作の一助となれれば非常にうれしく思います。

第6章 仕上がりに差がつくグラフのTips|グラフ

続いては「グラフ」。プレゼン資料といえばグラフとは切っても切れない関係にあるものの、グラフをプレゼン資料のなかでしっかり活かせているケースというのは、意外にまれであったりもします。そこで本章では、表現したい情報に応じたグラフの選び方(棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ)や、テーマカラーの合わせ方(Excelで作ったグラフをそのままPowerPointに貼りつけると、だいたい色選びのバランスがちぐはぐになります)、またグラフをさらに伝わりやすく見せるためのシンプルな装飾方法(色で差をつける、数字を添える、色の持つイメージを利用する、凡例を重ねる、円・吹き出し、補助線)について紹介しています。

グラフを選択する|「棒グラフ」「円グラフ」「折れ線グラフ」

第7章 画像を効果的に見せる方法|画像

さて、本書の残りもいよいよ少なくなってきたところで「画像」のトピックです。プレゼンツールといえばイラストや写真など、画像を簡単に切り張りできるのがひとつの強みですが、機能としてできるということと、デザインとして成立していることは別問題です。ここでもやはりデザインのルールを押さえておく必要があります。

 本章では画像の基本的な加工方法(縮小とトリミング、およびその組み合わせ)にはじまり、画像の具体的な配置例(対比、グルーピング、整然と並べる、リズムに変化をつける、立ち落とす)、最後に画像をカッコよく見せるTips(オーバーレイ、画像の過剰な拡大を避ける、PowerPointのおすすめ設定)について触れています。

第8章 直感的に伝わるスライドの作り方|ビフォー/アフター

本書の最後は、具体的なスライド作成例をデザイン前後の「ビフォー/アフター形式」で紹介しています。ちょっと言葉だけでは伝わりにくいかもしれませんが、全部で以下10例です。

  1. 1|相手にとって大切な情報から伝える
  2. 2|記号を組み合わせて視認性を向上する
  3. 3|お互いの役割がひと目でわかるようにする
  4. 4|数字の差をビジュアルで補完する
  5. 5|時間の経過を線表で表す
  6. 6|重要な情報に視線を誘導する
  7. 7|比較は全体のバランスに配慮する
  8. 8|グラフを使って語る
  9. 9|スクリーンショットはトリミングをうまく利用する
  10. 10|「裁ち落とし」と「対比」で、紙面にインパクトを

なお、これらのスライドはすべて「.pptx(PowerPointのバージョンは2010)」のファイル形式でダウンロードできるようになっています(→ダウンロードはこちら)。実際に触って理解を深めたり、もしくは加工してそのまま仕事に利用するのもアリなので、ぜひぜひご覧になっていただければと思います!

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謝辞

今回、人生初の執筆活動となりましたが、なんとか無事に最後までたどりつくことができました。途中紆余曲折あったものの、ここまでこれたのは、関係者の方々のお力添えのおかげに他なりません。ついては改めて、皆さまにお礼申し上げたいと思います。

 このたび書籍化のお話をくださったエムディエヌコーポレーションの鴨さま、貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。また編集・実務を担当くださったリブロワークスの大津さま、執筆に不慣れな私へのたびたびのフォロー、感謝しております。また商品画像の掲載許可をくださった日清食品株式会社さま、UCC上島珈琲株式会社さま、日本サブウェイ株式会社さま、パナソニック株式会社さま、三菱鉛筆株式会社さま、ご協力誠にありがとうございました。その他 、エディトリアルデザインやDTPをはじめ、本の制作に関わってくださったすべての方々に感謝いたします。

 そして何より、お礼申し上げたいのは、当サイトをご覧くださっている皆さまです。皆さまの支えがあったからこそ、私は今日までサイトを運営してこれましたし、このたび書籍化をむかえることできました。本当にありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします!

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本書が『ビジネス書完全ガイド(晋遊舎刊)』
にて紹介されました

本書が『完全ガイドシリーズ138 ビジネス書完全ガイド(2016年6月14日発売) 』のプレゼン力を磨ける本 TOP10の第1位に選ばれました。ご紹介、本当にありがとうございます。

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誤植の訂正とお詫び

本書におきまして下記の誤植を確認しました。正しい記載に訂正させていただきたく存じます。本書をご購入いただいたお客様にはご迷惑おかけし誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解・ご了承のほどよろしくお願いいたします。

ガイド位置

本書のP.20「ガイド ◯要素の配置にはガイドを利用する おすすめのガイド位置(A4の場合)」の図版では、ガイド位置の単位が「mm(ミリメートル)」で示されていますが、正しくは「cm(センチメートル)」です。

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ご購入はこちら

プレゼン資料のための正しいデザイン - ビジネスを成功に繋ぐレイアウトの技術 -

プレゼン資料のための正しいデザイン ビジネスを成功に導くレイアウトの技術

●著者:鈴木春人 ●価格:本体1,800円(税込1,944円) ●仕様:B5変型判(230x182mm)/オールカラー/176P/ISBN978-4-8443-6519-8 ●発行:エムディエヌコーポレーション

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